はりといと

日中部屋で仕事をしていると、いつのまにか机の上は絵の具ではなく裁縫箱が陣取っていることがあります。時には 台所と仕事部屋をいったりきたりしてパン生地を仕込んだり、とにかく落ち着きがないのです。ふと、プレス機の下の棚の箱の中にブラウスの端切れがあったっけ、、、と思い出し、頭の中で、その端切れを切って縫って、それから、、、とアイディアが動き出し、いつの間にか裁縫箱を開いて針に糸を通しているのです。
 ある方からおさがりのシルクの水玉模様のブラウスをいただき、それがとても気に入っていたのですが、私にはあまりにも大きいので、大胆にも糸をほどいて全パーツをばらし、自分サイズに裁断し直しました。ところが、そこまでやったあたりで、ああ、仕事をしなければ!!と我に帰り、素敵だったブラウスはバラバラになったまま、端切れを入れる箱の中で2年の時が過ぎたのです。つい先日、ようやく縫い合わさって私サイズに生まれ変わり、昨夜の友人の演奏会に着て出かけ、日の目を見たのでした。
 さて、リスが木の実をあちこちに隠しておくように、私の部屋には、そういうやりかけのものがほうぼうにあるのです。袖と見頃左右をだいぶ縮めたおかげで出た水玉シルクの端切れを、小さな円にいくつも切って、ちくちく ちくちくと無心に塗って、お昼過ぎのひとときが過ぎてしまいました!!水玉の端切れで何を作っているかはまだ内緒です。これもやりかけて箱に入れ、続きはまたいつの日か。

オーランド

大好きなオーランドの切手がイギリスから届きました。羽ペンを持って誰かにお手紙を書いているオーランドの姿は、3年前に天国へ行ってしまった我が家のポンくんによく似ています。
楽しいオーランドの家族たち。奥さんのグレイス、やんちゃなこねこのパンジー、ブランシュ、ティンクル。猫のしぐさや表情を知り尽くしているキャスリーン・ヘイルの絵が愛らしい!この切手は、先日アンティーク屋で見つけた小さな額縁に入れて、ポンくんの写真の隣に飾りましょう。

メイちゃん

快晴の暖かな月曜日。朝の散歩を終えて、午後の客人をもてなしてくれているメイちゃん。「さあ、どうぞどうぞ、はい、このボールをあっちへ投げてね。ささ、今度はかくれんぼよ、あらまあ、気づきませんで。お茶をどうぞ、冷めないうちに。でも、私もちょっと膝に乗せてくれなきゃ嫌よ〜。」クリクリのチョコレート色の巻き毛の奥から、つぶらな瞳でじっと見られると、もう、なんでもおっしゃる通りにいたしましょ、となってしまう。友人宅で過ごした午後のひととき。

Kostel sv. Petra a Pavla v Dolanech u Hlinců

日曜の午後に突然思い立って出かけた場所。風は冷たいけれど、初春の山は淡く色づき、山に囲まれた広い平地の中央に、ペテルとパヴェルの教会が、西日を受けて美しく佇んでいました。13世紀ごろに建てられた初期ゴシック様式の小さな建築。山の中から鳥たちや鹿の声が、教会を包み込むように聴こえてきます。緑の芝の上では、Beroun川からよちよち歩いてやってきた二羽の白鳥が、猫のように日向でうずくまっていました。日が暮れて、遠くから地を這うように白い靄が立ち込め、向こうの村の家々の煙突からも白い煙があがっていました。今日は誰もいない静かな風景を見ることができましたが、夏には出店が出て、賑やかになってしまうそう、、、。

春一番

風速62/秒という強風がごうごうと吹き荒れ、クルコノシェのほうではかつてのキリルと呼ばれた台風を上回ったそうです。そんな晩が明け、今朝は穏やかに1日が始まりました。台所で朝食をいただいていると、ウ・アンジェルキの路地を、お向かいのアンナが妹のエミリーと学校へ出かけて行きました。ライラックの枝で小さなエナガたちが朝ごはんを探しています。