はりといと

日中部屋で仕事をしていると、いつのまにか机の上は絵の具ではなく裁縫箱が陣取っていることがあります。時には 台所と仕事部屋をいったりきたりしてパン生地を仕込んだり、とにかく落ち着きがないのです。ふと、プレス機の下の棚の箱の中にブラウスの端切れがあったっけ、、、と思い出し、頭の中で、その端切れを切って縫って、それから、、、とアイディアが動き出し、いつの間にか裁縫箱を開いて針に糸を通しているのです。
 ある方からおさがりのシルクの水玉模様のブラウスをいただき、それがとても気に入っていたのですが、私にはあまりにも大きいので、大胆にも糸をほどいて全パーツをばらし、自分サイズに裁断し直しました。ところが、そこまでやったあたりで、ああ、仕事をしなければ!!と我に帰り、素敵だったブラウスはバラバラになったまま、端切れを入れる箱の中で2年の時が過ぎたのです。つい先日、ようやく縫い合わさって私サイズに生まれ変わり、昨夜の友人の演奏会に着て出かけ、日の目を見たのでした。
 さて、リスが木の実をあちこちに隠しておくように、私の部屋には、そういうやりかけのものがほうぼうにあるのです。袖と見頃左右をだいぶ縮めたおかげで出た水玉シルクの端切れを、小さな円にいくつも切って、ちくちく ちくちくと無心に塗って、お昼過ぎのひとときが過ぎてしまいました!!水玉の端切れで何を作っているかはまだ内緒です。これもやりかけて箱に入れ、続きはまたいつの日か。